「ペンタサ®️顆粒94%」の出荷制限について

潰瘍性大腸炎、クローン病の治療薬である「ペンタサ®️顆粒94%」について、海外での生産体制の影響により、出荷量が一時的に制限される状況になっているとの情報があります。

まず大切な点として、

「処方が全くできなくなる」わけではありません。あくまで供給量が減るという状況ですので、必要以上に心配される必要はありません。

原則「ペンタサ®️顆粒94%」が必要な患者様に対してはこれまでの通りの処方を継続しつつ、今後の対応として、患者さんの状態に応じて次のような選択肢が検討されることがあります。

・潰瘍性大腸炎の方では代替薬であるアサコール®️錠、リアルダ®️錠への変更
※クローン病ではこれらの薬は保健適応外となります。

・ペンタサ®️錠への変更
顆粒から錠剤への変更が検討されることもありますが、錠剤の供給が大きく増えるわけではないため、同様に処方が難しくなる可能性があります。

・休薬
ペンタサ®️顆粒94%が治療の中でどの程度重要かは、患者さん一人ひとりで異なります。これまで状態が安定した状態が続いている方では、経過をみながら休薬を検討することもありますが、症状が悪化する可能性もゼロではありません。

この記事を書いた人

橋本 悠
橋本 悠医療法人石井会 石井病院
【資格・所属】
日本炎症性腸疾患学会専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
医学博士

炎症性腸疾患に関する研究や論文を多数執筆。
2017年より横浜市立大学附属市民総合医療センター IBDセンターで診療・研究に従事。
2019年に地元・群馬へ戻り、炎症性腸疾患チームのリーダーとして診療を継続。
2025年より石井病院にてIBD診療を担当し、2027年には県内初となるIBD専門外来を開設予定。