IBDと予防接種💉

【予防接種って受けてもいいの?】

毎年冬になると、「インフルエンザワクチンを接種してもよいのでしょうか?」というご相談を多くいただきます。感染症が流行する時期になると、ワクチン接種の必要性を感じる一方で、不安を抱かれる方も少なくありません。今回から全3回にわたって、こうした疑問についてお答えしていきます。

まず前提として炎症性腸疾患だから予防接種を受けられないということはありません。重要なのは、免疫抑制治療を現在受けているかどうかです。免疫抑制治療にはステロイド、免疫調節薬・抑制薬、生物学的製剤、JAK製剤、S1P製剤などが含まれます。免疫抑制治療を受けていない場合は、基本的に一般の方と同様に各種ワクチン接種が可能です。

そして免疫抑制治療中の場合でも、不活化ワクチン(インフルエンザ、肺炎球菌、新型コロナなど)は接種可能とされています。ただし、生ワクチン(麻疹・風疹ワクチン:MRワクチン、水痘ワクチンなど)については接種できないため注意が必要です。

ワクチンの種類や接種について迷う場合は、自己判断せず遠慮なく主治医へご相談ください。

この記事を書いた人

橋本 悠
橋本 悠医療法人石井会 石井病院
【資格・所属】
日本炎症性腸疾患学会専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
医学博士

炎症性腸疾患に関する研究や論文を多数執筆。
2017年より横浜市立大学附属市民総合医療センター IBDセンターで診療・研究に従事。
2019年に地元・群馬へ戻り、炎症性腸疾患チームのリーダーとして診療を継続。
2025年より石井病院にてIBD診療を担当し、2027年には県内初となるIBD専門外来を開設予定。