IBDと帯状疱疹

IBDと帯状疱疹 ― 知っておきたいこと

IBD(潰瘍性大腸炎・クローン病)の患者さんは、帯状疱疹に少し注意が必要です。帯状疱疹は、水ぼうそうにかかったときのウイルスが体の中に残り、後になって再び活動することで起こる病気です。

IBDそのものが帯状疱疹の原因になるわけではありません。しかし、IBDの治療で使う一部の薬は免疫の働きを弱めるため、帯状疱疹になりやすくなることがあります。特にステロイドや免疫調節薬、生物学的製剤、JAK阻害薬などを使用している方では注意が必要です。

帯状疱疹になると、体の片側に赤いぶつぶつや水ぶくれができ、強い痛みを伴うことがあります。また、皮膚の症状が治った後も痛みだけが長く続くことがあり、日常生活に影響する場合もあります。

普段から十分な睡眠や休養を心がけ、体調を整えましょう。また、帯状疱疹ワクチンという予防方法もあります。接種が自分に合っているかどうか、一度主治医に相談してみるとよいでしょう。

IBDと上手につきあっていくためには、病気の治療だけでなく、感染症を防ぐことも大切なポイントです。

この記事を書いた人

橋本 悠
橋本 悠医療法人石井会 石井病院
【資格・所属】
日本炎症性腸疾患学会専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
医学博士

炎症性腸疾患に関する研究や論文を多数執筆。
2017年より横浜市立大学附属市民総合医療センター IBDセンターで診療・研究に従事。
2019年に地元・群馬へ戻り、炎症性腸疾患チームのリーダーとして診療を継続。
2025年より石井病院にてIBD診療を担当し、2027年には県内初となるIBD専門外来を開設予定。