IBDは増えている?
IBDと患者さんの数
潰瘍性大腸炎やクローン病などのIBD(炎症性腸疾患)は、珍しい病気と思われることが多いかもしれません。実際、以前は難病でまれな病気というイメージが強くありました🤨
しかし現在、日本のIBD患者さんの数は年々増えています。2023年の調査では、潰瘍性大腸炎は約31万人、クローン病は約9万6千人と推計されました。合わせると40万人以上の方がIBDとともに生活している計算になります😯
これは日本全体で考えると、およそ300人に1人がIBDということになります。
また近年は、治療法が大きく進歩しています。以前は入院や手術が必要になる方も多くいましたが、現在では多くの患者さんが仕事、学校、子育てなどを続けながら生活できる時代になってきました☺️
一方で、見た目ではわかりにくい病気であるため、周囲に理解されづらい悩みを抱える方も少なくありません😔
だからこそ、同じ病気の人とつながることには意味があります❗️
「自分だけじゃなかった」「同じ悩みを持つ人がいた」と感じるだけで、少し心が軽くなることがあります✨
IBDは一人で抱える病気ではありません。主治医、家族、患者仲間など、頼れる場所を少しずつ増やしていくことも、治療の大切な一歩です。

IBDと年齢 ― 若い人の病気?
「IBD(炎症性腸疾患)は若い人の病気ですよね?」と聞かれることがあります。確かにIBDは10代〜30代で診断されることが多い病気です。特に進学、就職、結婚、子育てなど、人生の大きな転機に症状が出る方も少なくありません。そのため若い世代の病気というイメージを持たれやすいのも事実です。
しかし実際には、IBDはどの年代でも発症する可能性があります。近年は40代・50代以降に初めて診断される方や、高齢で発症する方も増えてきています。年齢的に違うと思っていたという理由で受診や診断が遅れることもあるため、長く続く腹痛、下痢、血便、体重減少などがある場合には年齢に関係なく一度相談することが大切です。
また、IBDと長く付き合う患者さんが増えていることも特徴です。以前より治療選択肢が増え、症状を安定させながら仕事、育児、旅行、趣味などを続けている方も多くいます。一方で、年齢によって悩みは変わります。若い世代では進学・妊娠・就職、中高年では仕事との両立や体力面、高齢では他の病気との兼ね合いが課題になることがあります。
IBDは若い人だけの病気ではありません。そして年齢が高いからもうならないという病気でもありません。どの年代でも、その人らしい生活を続けるための治療やサポートがあります。

この記事を書いた人

- 医療法人石井会 石井病院
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【資格・所属】
日本炎症性腸疾患学会専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
医学博士
炎症性腸疾患に関する研究や論文を多数執筆。
2017年より横浜市立大学附属市民総合医療センター IBDセンターで診療・研究に従事。
2019年に地元・群馬へ戻り、炎症性腸疾患チームのリーダーとして診療を継続。
2025年より石井病院にてIBD診療を担当し、2027年には県内初となるIBD専門外来を開設予定。
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