腰や膝が痛い=年齢?
実は炎症性腸疾患と関連していることがあります
潰瘍性大腸炎やクローン病は腸の病気です。しかし実は、腸だけでなく体のさまざまな場所に影響が出ることがあり、その代表的なもののひとつが関節痛です。
炎症性腸疾患の患者さんでは、約2-4人に1人で関節の症状がみられるといわれています。腰や膝、足首、手首、肘などが痛んだり、体のこわばりを感じたりすることがあります。
お腹の調子が悪くなると関節も痛くなることもありますし、腸は落ち着いているのに腰だけ痛いというケースもあります。また、少し動くと楽になる、朝方に痛みやこわばりが強いなど、一般的な疲れや年齢による痛みとは少し違う特徴がみられることもあります。
「関節だから整形外科かな?」「年齢のせいかも」と思って見過ごされがちですが、実はIBDと関係していることも少なくありません。
気になる関節痛がある方は、ぜひ診察の際に主治医へ相談してみてください。

IBDに伴う関節痛、どう治療するの?
実は、炎症性腸疾患(IBD)に伴う関節痛には、この治療が絶対に正解という確立された治療法はまだありません😯
そのため、現在はガイドラインを参考にしながら、関節痛のタイプや腸の状態に合わせて治療を選んでいくのが一般的です💡
膝や足首などの末梢(まっしょう)関節炎では特に腸の病勢と連動するタイプの場合、IBDそのものの治療をしっかり行うことで関節痛も改善することがあります✨
生物学的製剤やJAK阻害薬など、お腹だけでなく関節にも効果が期待できる薬が使われることもあります❗️
一方、腰やお尻、背中の痛みが続く脊椎(せきつい)関節炎では、リウマチ科や整形外科と連携しながら治療を進めることが大切です✨
ストレッチや運動療法が役立つこともあり、症状によっては抗TNF-α抗体製剤やJAK阻害薬などが選択されます💡
また、ロキソニン®などの痛み止め(NSAIDs)は短期間なら役立つことがありますが、長期使用では腸の炎症を悪化させる可能性があり注意が必要です⚠️自己判断で続けず、主治医に相談しながら使うことが大切です☺️
少し痛いだけだからと我慢せず、関節の症状もIBDの大切なサインとしてぜひ主治医に相談してみてください。

この記事を書いた人

- 医療法人石井会 石井病院
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【資格・所属】
日本炎症性腸疾患学会専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
医学博士
炎症性腸疾患に関する研究や論文を多数執筆。
2017年より横浜市立大学附属市民総合医療センター IBDセンターで診療・研究に従事。
2019年に地元・群馬へ戻り、炎症性腸疾患チームのリーダーとして診療を継続。
2025年より石井病院にてIBD診療を担当し、2027年には県内初となるIBD専門外来を開設予定。
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